髪先に口付けるだけ
永遠に友と相合傘
星か泡か分からない
香りで呼ぶ
贈り合う歌はいつもかなしい
花にならないままでいいかな
グラスのなかで居待月
血がにじんでくるまでに離れるの

失うのなら初夏がいい
きみの言葉が闇をつくる
ネガの住人
やさしい言葉は闇の中でも見える
大丈夫って安心させてくれたこと
闇を愛する
冬めく海と紙ひこうき

昨夜の桜で最後にしようか
夢でつないだ手の感触が
あきらめのわるいねがいごと
思い出すだけがふさわしい
半球の屋根裏部屋
最後に閉めたドアの音が
置き忘れられた花束

共感不要
あなたを待たないままでいいかな
唯一のひとを見つけない
待つは囚われの身
この関係を恋人と呼ばないでください
花言葉とは人による花への呪い
救世主などいない
・・・

Illustration: Flowers&Plants
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