リボンが掛けられた箱をクリックorタップしてください
消燈後のアイコンタクト
きみの言う「やさしい」を、ぼくはきっとできないだろうな
エピローグの終わりはすぐそこ
マフラーは12月の花火に翳る
帰り花を見送る
雪吊りの張られる様を見ていたあの日
たい焼きを明日の朝食にするつもり
イヤーマフに雪が模様をつくる
枯園を名残惜しくそっと離れる
深い小雨を抜けたら
いつの間にか好かれ、いつの間にか嫌われ
このインクの色は冬の灯に似合う
夜宴と火打石
少し鼻声で髪飾りを褒める
ホットココアとケーキと年鑑
額ひたいを蜘蛛の巣が掠めたような気がした
爪に残るパステルの跡
冬に生きる夏虫色
一枚の羽根がそよ風をくすぐる
0.2ルクスと焼き菓子の味
きみのためではない料理
ホットチョコレートと天文図鑑
ひとつの台所を複数人で効率よく使う方法
冬浅い夜のサドル
ツリーの頂点には何もない
寄付金が届く頃の未来
星影槽
夜を撚り合わせる電話越し
羽搏きの黒白
おかえりのオルゴール
夜空にはたくさんのオーナメントが瞬く (手渡しできなくても)